評点とは?
正確には「上部構造評点」と言い、設計図書や現地調査によって構造強度を計算し数値を求めます。2階建て以上の建物については、階ごとに評点を割り出し、その中で一番低い評点をその建物の評点として考えます。但し、一般診断法では建物を破壊せずに外観目視などにより調査をしますので、建物の構造内部の劣化状況まで正確に考慮することができません。そのため評点はあくまで一つの判断材料として考えましょう。
評点の基準と意味
評点が以下の点数の場合、判定評価はその右記の通りとなります。
1.5以上 | 倒壊しない。現在の建築基準法の1.5倍の耐震強度があると考えられます。 (耐震等級3に値する) |
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1〜1.5 | 一応倒壊しない。(1.25倍で耐震等級2に値する) |
1 | 建築基準法に定める最低限の耐震強度があると考えられます。(耐震等級1に値する) |
0.7〜1未満 | 倒壊する可能性がある。 |
0.7未満 | 倒壊する可能性が高い |
耐震等級とは?
住宅性能表示制度に基づく建物の構造の強さの目安で、地震に対する倒壊、崩壊のしにくさを表します。
耐震等級1 | 建築基準法と同程度の建物 |
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耐震等級2 | 等級1で想定する地震の1.25倍に耐えられる |
耐震等級3 | 等級1で想定する地震の1.5倍に耐えられる |
以上のように、ちょっと分かりづらいですが、このように認識してください。